差別や偏見を目にした時、あなたならどうする?ドッキリ番組WWYD?の個人的神回トップ3

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北欧ツアーコーディネーター。冒険とデンマークが大好きな92年生まれ

たまーに、主にネット上で特定の国の方や、団体に所属している方に対しての心無い意見を見かけてしまうことがあります。

ただ出身国が違ったり、信じていることが違ったりする人に対して、どうしてそんな攻撃的なことが言えるんだろう、と純粋に疑問に思うことが多いです。

こういったことを考える時、以前から見ていた番組を思い出しました。

アメリカの社会実験ショーWWYD?(What would you do?)というものです。

“WWYD?”とは?

ABC Newsによるドッキリ番組です。

内容は、アメリカのさまざまな州で、違った立場の人が攻撃的な態度を取られているのを見て、周りの一般人がどういう反応をするか、という人間のモラルを問うもの。

たとえば人種差別、同性カップルへの非難、障害を持つ人が騙される、子ども誘拐、ホームレスへの暴行などを目の当たりにします。

その時、あなたならどうするのか?無視する?共感する?戦う?それとも…?

今回は、自分が思うトップ3のエピソードを紹介します!※動画のあとの私のコメントにはネタバレが含まれます。

第3位 客による、イスラム系店員差別

テロの影響で、何かと差別の標的にされがちなムスリム(イスラム系)の方々。ここに出てくる青年のように、真っ先に「危険だ」と思う人は、少なくないでしょう。

この動画では、一番最後に出てくる軍人さんがMVPですね。

青年の「こういうやつら(イスラム系の国々)と戦ってるんじゃないのかよ?」という問いに対して「今は休戦中」だとはっきり言いはなちます。

最後には「お前が好きな場所で買い物ができるように、彼には好きな宗教を実践する権利があるんだ。誰もが自由なんだ。だから俺はこの制服を着ている。」

惚れた……。

第2位 バーに入ってきたホームレスと、嫌がる店員

第3位の動画が差別に対して立ち向かっていった人が多いのに対して、こちらでは店員に同調してホームレスは迷惑だという態度をとる人も取り上げられています。

ちゃんとした店に、小汚くて臭いホームレスは「場違い」だと。

特に印象に残るのが、中盤に登場する白シャツスキンヘッドの男性。店員と一緒になって、ホームレス男性を傷付ける冗談を言いまくっています。

ですが、ホームレス男性が立ち去ったのを実際に目にすると、良心が痛むのか、最後には自らサンドイッチを買い与えました

最初はいわゆる「調子にのってついやってしまった」ってやつだと思います。すごく人間的でリアル。ですが、本当にこれでいいのか?と自問した結果だったのでしょうね。

そして、最後の貫禄のある男性にもまた、心を揺さぶられました。

ホームレス男性は、ここでも店員の罵りで店を去ってしまいます。店員が「間違ったことをしたと思う?」と聞くと男性は「完全に間違っている。」と答えました。

「君はひもじい思いをしたことはないのか?1度でも誰かの助けが必要だったことはないのか?不幸だったことは1度もないのかい?抜け出したくなるような不幸を感じたことはないのかい?

どういう経緯で彼がああなったか、君は知りもしないじゃないか。

問題はお金を払ったのにも関わらずサービスを受けさせないことだ!と言われればたしかにそうかもしれません。

ですがそれ以上に、ホームレスだからといって、ひとりの人間として扱われないというのはやはり「間違っている」でしょう。

第1位 黒人女性による白人差別

歴史的に考えて、差別=白人から黒人にするものというイメージがあるのですが、そうではないケースもあるようですね。

どの人種でも自分が少数派になれば、それなりの生きづらさを感じるでしょう。

黒人は黒人同士で付き合うべき、と主張する美容師の女性に対して、お客さんのひとりは「私たちがかつて経験した差別を他の人にやり返して、何の得があるの?」と批判します。

他にも「怒りはまた別の怒りを誘発するだけだからね。この憎しみの連鎖は俺たちが断ち切るんだ。」という人もいました。

差別される立場を経験してないと、こんなことは言えませんね……。今回の動画では、差別する側の美容師の女性も今までそんな差別を経験してきているから、自分ごとと捉えているように見えます。

やはり、ここでも見どころは最後の女性ですね。

他の方、そして他の動画で取り上げられたほとんどの人がするように攻撃する側に立ち向かうのではなく、どうしてそういう考えになったのか?ということまで探って、優しく諭しています。

そして、美容師の女性がついに折れて謝罪。仕掛け人でありながら泣きそうになる彼女を、諭した女性がハグします。

「私たちはこうして前進して行くのよ。H.U.G.S. Helping Us Grow Spiritually(精神の成長のために助け合う)。分かるわね?」

こんなん泣くわ。

長年差別を受けてきた人たちが、自分から許して歩み寄る、という行為がどれだけ難しいか。

立ち上がる者ばかりではない、というのが現実

この3つの動画を見て、反応が良い奴ばかりを映している!と思う方もいるのではないでしょうか?

もちろん番組ですからね!カットしまくりだと思いますよ!ですが、よくよく聞いていると「この実験では50人中12人しか関わろうとしませんでした。」など他の動画でも言っています。

出演している仕掛け人たちの中には、実際に暴力や差別を受けてきた人たちもいるのですが「今までこんな風に立ち向かってくれた人たちはいなかった。」とこぼしていることもありました。

無視する人が多いのも事実でしょうし、なんなら心の中で同意しているかもしれません。そういう人を取り上げてもいる番組です。

だって、それが現実ですよね。

たとえば小さな子供が誰かに声をかけられている現場を見たとき、自分ひとりなら助けないと、と思うかもしれません。

ですが、自分以外に何人も目撃者がいたら?他の人でも出来そうなことを、リスクを持ってやりますか?

条件や環境によって、人の行動は変わるものです。アメリカは人種も含めてさまざまな立場の人がいるので、人権について考える機会も多いのでしょう。

この番組ひとつで「アメリカは良い国だ!」とは言いませんが、実際少し好きになったし、希望が持てたのも事実です(笑)

自分は行動できる人になりたい、と思った夜でした。

ではまた~