チラシ配りさえ未経験の私が、コペンハーゲンの中心で新聞を配ってみた

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北欧ツアーコーディネーター。冒険とデンマークが大好きな92年生まれ

時間は朝7時から9時。場所はコペンハーゲンのど真ん中、ストロイエ。

多くの人がオフィスに出勤する、完璧なタイミングだ。

今日は、NGOインターンの一環として道行く人に新聞を渡すという活動をしてきました。チラシ配りやクレジットカードの勧誘など、断られるのが怖くて今までやろうと思ったことすらなかったので、完全に初体験です。

終わったばかりの今の気持ちとしては爽快の一言に尽きるので、熱が冷めないうちに体験談を書いていこうと思います。

手渡すのは「世界のベストニュース」

私たちが今日配ったのは、Verdens Bedste Nyhederという名前のフリーペーパーでした。

名前の通り、世界の良いニュースばかりを集めた新聞です。毎日犯罪やテロなどの悲しいニュースがあふれていますが、世界では同じくらい教育や働き方、テクノロジーが改善しているし、良い出来事も起こっている。なら良いニュースにも焦点をあてよう!というコンセプトだそう。

今回はそのアイディアを広めるお手伝いでした。私たちのほかにも近隣のホイスコーレや、コペンハーゲンの他のNGOなどが参加しています。

Twitterでは今朝”Verdens Bedste Nyheder”タグがトレンド入りしていました(笑)

みんなで集まり、はじめに私たちの団体の代表が「いいか!こうやって渡すんだ!」と道行く人に声をかけて、華麗に断られていたのを見て先行き不安になりました。

30分経過、誰一人受け取ってくれない

やはり、現実は厳しかった。

こうなることはわかってました。だって、出勤中に街中でよくわからない広告を受け取りますか?多くの人は、ティッシュや化粧品サンプルなど以外は受け取らないと思います。

コペンハーゲンでも同じです。声をかけても、ほとんどの人に断られました。

雨が降っていることもあり人通りも少なかったのですが、少ない人数の中で断られると精神的ダメージもあります。なんでこんなことやってるんだろ、帰りたい…… という気持ちさえわいてきました。

ですが、一方でどんどんさばいている人もいるのです。

若干の劣等感にさいなまれながら、自分との違いは何だろう?と観察していると、さばけている人は積極的に大人数が歩く場所に飛び込んでいって、数撃ちゃ当たる作戦をしていました。

コペンハーゲンには自転車乗りも圧倒的に多いので、自転車道にも差し出しています。

やるしかない、と思った瞬間です。

この時 通りがかりの人に1枚受け取ってもらえました。

「軌道にのる」とはこういうことか

誰かが言っていました。成功の一番の近道は、すでに成功している人の真似をすることだと。

1枚はけたのを皮切りに、どんどん受け取ってくれる人が増えてきました。さきほどとの違いは、新聞を渡す場所だけです。

いえ、もしかしたら自信がついて、表情まで変わっていたのかもしれません。

本当は、新聞ひとつ渡すにももっとメリットを与えたり戦略的に考えることが必要だったのかもしれませんが、あいにく今日はそんな余裕はありませんでした。それでもひとり受け取ると周りの人まで受け取ってくれます。

これが軌道にのるということなのか、とか考えているうちに、いつのまにか最後の1枚になっていました。

何人かに断られたあと、最後の1枚を金髪美女に渡して、スッキリです。ミッション完了してもこれを仕事としてはやりたいとは思えなかったのですが、いい感じに終わらせることができました。

コペンハーゲンの人が優しかったのが救い

新聞を手渡ししてみて気が付いたのは、道行く人の対応が思っていたより断然優しいということです。

普段はまったく意識もしてなかったのですが、コペンハーゲンの早朝に会った人たちはまずほぼ全員が挨拶を返してくれました。

新聞を受け取るにしても受け取らないにしても、とりあえず立ち止まってくれたり聞こうとしてくれます。そして断る時は”Nej tak(No Thank you)”か”Ellers tak.(No but thank you anyway)”です。無視ではありません。

(デンマーク人にとっての)外国人が頑張っている姿が良かったのか、単に今日会った人の心に余裕があるからなのか。

新聞を断られるたびに傷ついていた私にとっては、まさに救いですね。朝から本当にありがとう、という気持ちです。英語のYou made my dayはこういう時に使えるのではないでしょうか。

そして、自分が仕事に向かう時だったらどういう対応をするかな、と考えました。イヤホンをして聞こえないふりをしていたかもしれません。なんか今まで申し訳ない……。

今日は人に優しくされて嬉しくなったので、私も彼らを見習って、人に親切にしよう。そう思える体験でした。

ではまた~