私が一番よく聞かれる「なんでデンマークに留学したの?」への答え

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ローカルな旅と南デンマークを愛する北欧ツアーコーディネーター。毎日をちょっと特別に。

「派遣先は、デンマークに決まりました。」

予想外だ。正直、がっかりした。

何を隠そう、私はドイツに行きたかったんだ。デンマークってまじかよ、なんで私の留学先がデンマークなんだよぉ……。


何かの拍子にデンマークに1年高校留学していたことを言うと、「なんでデンマークなの?」と聞かれることが多いのですが、なんて説明しよう…と毎回迷います。

なぜなら、自分が行きたくてデンマークに行ったわけではなかったから。

留学先が決まるまで

今となっては仕事までしているデンマークですが、留学が決まるまでは行くなんて考えもしませんでした。

そんな私の、高校留学エピソードです。

親の猛プッシュにより高校留学をすることに

私は、高校生になったら留学をしたいと思っていた。きっかけは親からの刷り込みだ。

母は私と妹が小さい時から、しきりに海外留学をすすめてきた。

留学した方がいいよ。
新樹みか
えーなんで?やだー。
絶対若いうちに外に出といた方がいいって。
新樹みか
えー?(ちょっと興味ある)

かわいい子には旅をさせたいということなのだろうか。いや、自分が実現出来なかった『長期留学』という夢を子供に叶えてもらいたかったのだろう(多分)

小さい頃から海外に連れて行ってもらったり、友人経由で外国の人と接したりする機会があったおかげで海外に抵抗はなく、当たり前のように「高校では1年間の留学をする」ことを決めていた。恵まれていたと思う。

だから高校を選ぶときは、毎年留学する人を出していて、留学してもダブらず卒業できる埼玉の県立学校に入学した。今思えば、別に3年で卒業することにこだわらなくてもよかったんだけどね。

そんな折、ロータリークラブの青少年交換を見つける。

日本を代表する派遣生として1年間の海外交換留学をするという魅力的なプログラムだった。

早速応募して筆記や面接などの試験に受かり、高校1年生の私は派遣候補生となった。そうだ、出発するまではあくまで候補生である。

突然のデンマーク宣言

派遣候補生は、その年に募集がある国の中から第3希望まで派遣先の希望を出すことができる。

たしか私の年はアメリカ、カナダ、メキシコ、ブラジル、フィンランド、ドイツ、オーストリア、スイス、台湾だった。

私の希望はドイツ、オーストリア、フィンランド。見事にヨーロッパづくしだ。

というか、ドイツに1番興味があった。理由はドイツの言語や音楽、そして環境政策を学びたかったためで、派遣先はここしかないだろくらいに思っていた。でもまぁ、現実はそんなに上手くいかないんだけど。

そして冒頭である。

それぞれの候補生の行き先が発表されているなかで、ついに私の出番がきた。

「派遣先は、デンマークに決まりました。」

え、なんて?

まさかのデンマーク…… そもそも受け入れ先の候補にすらなかった。そんなん突然出てこられても困りますよ。

ドイツ希望している生徒も多く、厳しいことはわかっていたけど、いざ決まると言葉が出てこなかった。

デンマークはたしかにドイツと地理的には近いし、エコも頑張ってるけどね…… あれ、もしかして結構いいところ?

結果良ければすべて良し

そんなこんなで決まった望まぬデンマーク留学だったのだが、行ってみたら最高だった。

denmark

高校のクラス全員で私のサプライズお別れパーティーを開いてくれた。

なんというか、人がリラックスしているのだ。娯楽は少ないが、素朴で質のいい暮らしをしている。

正直デンマーク語はまったく興味がなかったし、現地のデンマーク人にも何でデンマークを選んだの?と聞かれて苦しかったが、それでも最後はデンマーク語も話せるようになったし適応できていたと思う。

あの時スムーズにドイツ留学が決まっていたら、きっとこんな複雑な思いに悩むことはなかったのだろう。もしかしたら理想と現実で苦しんでいたかもしれない。

デンマークは私にとってベストな高校留学先だったんだと思う。

今となっては母の北欧ツアーの手伝いや、自分自身の現地の人脈で仕事もできるし、コペンハーゲン空港に降り立った瞬間「ただいま!」と言いたくなる第二のホームだ。

はっきり言おう、デンマークに行ったのは偶然だ。でも結果的に大好きになってしまった。

もし次「なんでデンマークに留学したの?」と聞かれた時にこの記事を使おうと思う。