隠れた名所!コペンハーゲンの地下美術館、The Cisterns

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北欧ツアーコーディネーター。冒険とデンマークが大好きな92年生まれ

私が住んでいるコペンハーゲンには、観光名所と呼ばれる場所がいくつもあります。

ニューハウン、人魚姫の像、アマリエンボー宮殿などなど……ですが、せっかくコペンハーゲンに行くなら、いわゆる観光地以外のところも見てみたいですよね。

私は現在穴場を探し中なのですが、週末に行ってきたThe Cisterns(ザ・シスターンス)という真っ暗な美術館がかなり興味深い場所だったので、紹介していきたいと思います。

The Cisternsについて知っておきたいこと

The Cisterns(デンマーク語でCisternerne)は、貯水槽だった場所を改築して作られた、地下の美術館です。

場所はコペンハーゲンの中心地から少し離れた、Søndermarken(スナーマーケン)という公園の中。フレデリクスベア美術館の一部です。

現在は日本とデンマークの外交150周年記念で、建築家の三分一博志氏の個展が行われています。デンマーク大使館のホームページの紹介文を載せます。

コペンハーゲンの街は1853年にコレラの流行に見舞われました。当時は水道施設の衛生状態が悪く、感染は拡大するばかりでした。

この伝染病の蔓延を食い止めようと、コペンハーゲン市は“Cisternerne”(The Cisterns=貯水槽)と呼ばれる1,600万リットルの地下貯水場を建設することを決定しました。

1996年、The Cisternsは他に例を見ないユニークな展示スペースに生まれ変わりました。施設内の湿度は100%に近く、常に低温で、CO2の濃度が高いことが特徴です。

(引用:CISTERNS X三分一博志

極端に湿度が高く、暗い場所。三分一氏はその環境をうまく利用して自分の世界を展開しています。何かを展示している美術館というよりは、空間自体が芸術といったほうが正しいかも。

写真を見たほうがわかりやすいかと思うので、早速中に入ってみましょう!

ひたすら真っ暗な空間なのに、なぜか落ち着く

入口には、これでもかというほど「暗いから気を付けて」との注意書きがあります。

たしかに本当に暗い。まずは目の前に見える光を目指してあるいていきます。
中は涼しくて、夏でもジャケットが必要かもしれません。

木造建築のせいか、まるで日本の神社を歩いているような気分になります。これも三分一氏の世界観ですね。

スプリンクラーのようなものから、水が放出されつづけています。水が流れる音が常に聞こえて、陽の光がわずかに入ってくる。とても落ち着く空間でした。

苔が生い茂る岩も見つけました。

この湿度の高さなら納得です。あたりの水の中には、たくさんのコインが投げ込まれて沈んでいます。

木造の橋。橋の下には提灯のようなものがぶら下がっており、これも神社っぽさを増長させています。

なんと表現したらいいのでしょうか。神聖というか…… デンマークにいるのに日本にいるような、不思議な空間でした。

(写真提供:Masato Sezawa)

施設情報

今まで三分一氏のことは存じ上げなかったのですが、日本とデンマークの150周年記念の親善大使にも選ばれている方のようです。いやー、行ってよかった!

The Cisterns(Cisternerne)
住所:Søndermarken, Roskildevej 28 2000 Frederiksberg
入館料:大人60dkk(ただし学生は50dkk)
子供(0〜17歳)無料
開館時間:2017年 9月11:00~18:00、10月11:00-17:00(月曜休館)

自然の光を取り入れて空間の一部にしているため、日の長さによって開館時間も変わるようです。

三分一氏の個展は2018年2月まで行われていますので、この機会にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。