【体験談】フォルケホイスコーレIPCはおすすめ?勝手に評価します

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ローカルな旅と南デンマークを愛する北欧ツアーコーディネーター。毎日をちょっと特別に。

    最近、嬉しいことにデンマークやフォルケホイスコーレに関するお問い合わせが増えました。

    その中でも、私が大学生のときに留学していたIPCについては日本人に一番知名度が高い?ということで聞かれることが多いので、ここでは自分の留学経験をふまえて学校の良いところも悪いところも正直に書いていきたいと思います。

    学校選びの参考程度に読んでみてくださいね。

    IPCとは?

    デンマークのフォルケホイスコーレInternational People’s Collegeのこと。ここから頭文字をとってIPCと呼ばれています。

    首都コペンハーゲンから電車一本で45分ほどのヘルシンオア(Helsingoer)という港町にあり、校内もまぁまぁ綺麗です。多くのホイスコーレが郊外にあることを考えると、コペンハーゲンへのアクセスは結構いい方じゃないでしょうか。

    フォルケホイスコーレ(以下ホイスコーレ)は学校ごとにそれぞれ特色があり、IPCは国際交流を掲げています。

    そのため授業は基本的に全部英語で、生徒もアジア、アメリカ、アフリカ、ヨーロッパなど世界のさまざまな地域から集まります。ホイスコーレの中では、名前の通り一番国際色豊かな学校だと言えるでしょう。

    こんな人におすすめ

    • 海外に行ったことがない
    • 北欧留学してみたい
    • デンマーク語より英語で授業を受けたい
    • 英語は苦手だけどやってみたい
    • 色んな国の人と交流したい

    授業は比較的やさしめで、英語力に自信がなければ初級者向けの英語クラスがあります。しかも日本人も必ずいるので心細くならない…… 海外初心者にも過ごしやすい環境だと思います。

    コペンハーゲンにもすぐ行けるので遊びにも困りません。食事は普通に美味しいし、土日はわりと豪華なブランチです。

    おすすめポイントは過去記事にも体験談として載せているので、良かったら見ていってくださいね。

    迷える大人には、デンマークの成人学校フォルケホイスコーレがおすすめな理由

    これだけだとすごく良さそうな感じはするのですが、きっとどこの学校でも同じように、いいことばかりではありません。

    私がもしまた学校選びからやり直せるとしたら、もうIPCは選ばないと思います。

    良いのか悪いのか、IPCの特徴3つ

    さて、ここからは賛否両論の内容です。IPCに留学するにあたって私が問題だと思ったことを書いていきますが、人によっては逆にメリットかもしれませんので、そこはどうか自分で判断してくださいね。

    1. 学校の特色は「国際交流」

    IPCの基本情報でも書いたように、フォルケホイスコーレはさまざまな特色(テーマ)があります。たとえば自分の将来を見つめ直すBrandbjerg Højskoleや、障害のある人と共に暮らすEgmont Højskolenなど。その中でIPCは国際交流のみ。

    集まる生徒たちは特別デンマークやホイスコーレに興味があるわけではなく、とにかく世界中の色んな人に会いたい!英語話したい!という人が多い。

    日本人はともかく、多くの生徒が何かを学ぶぞ!というモチベーションを持って来るというよりは、ギャップイヤーに遊びに来る場所という印象を受けました。実際に3か月ほど暮らしてみて、この国際交流だけをやるのなら別にホイスコーレじゃなくてもいいのではないかとも思います。

    周りはほとんどデンマーク人以外の外国人。私が留学したときは、デンマーク人は生徒約70人中の3人でした。校内の共通語は英語で現地のデンマークの人と接することもないに等しいため、IPCは本来デンマーク教育が目指したホイスコーレ像とは少しかけ離れてしまっているかもしれません。

    だから「デンマークらしいホイスコーレ」を体験するなら、他の学校に行くことを私はおすすめします。

    ただ、海外に安く住めることは間違いないし、授業でも日常でもたくさん英語を使う機会があるので英語力は伸びるので、ホイスコーレに特別思い入れがあるわけじゃない場合はこれでも十分満足できると思います。

    まとめ
    Good = 色んな国の人に会える、毎日英語話せる
    Bad = デンマーク感はない

    2. 日本人がとても多い

    先ほど「必ず日本人がいるから心細くならない」と書きましたね。IPCは大体どの時期でも生徒を受け入れていることと、入学が簡単なことから日本人がよく行くホイスコーレとして知られています。

    私が留学した2012年秋のタームでは、日本人は18人いました。他の国の人から「ここはIPCじゃなくてJPC(Japanese People’s College)でしょ?」なんて揶揄されるくらい、ぶっちぎりで最大規模のグループです。

    そういう環境では、必然的に日本人と接することが多くなります。特に英語が出来ない人ほど海外生活で不安を感じることも多いので、いつでも日本人がいるというのはかなり気楽でしょう。

    一方で、せっかく海外留学したのに日本人とつるんでばかりいるせいで英語は全然話せるようにならなかったという話も聞きます。そもそもデンマークに英語勉強しにくるというのもおかしい話ですが。IPCは海外慣れしてる人ほど物足りなく感じるかもしれませんね。

    ただ、ホイスコーレ留学の目的がたとえばデンマーク移住で「学校の人と交流しない=ダメ」と決めつけるのもおかしいので、来た目的にもよります。海外で日本人と会ったらもちろん親近感がわくし、情報交換したいと思うのも自然なことなので。

    まとめ
    Good = 日本人がいることで安心
    Bad = 日本人とばかりつるむことが出来る

    3. パーティーでの恋愛事情がカオス

    IPCというよりホイスコーレあるあるなんでしょうかね?

    男女半々くらいで全寮制の学校で共同生活するせいか、週ごとにカップルが変わっているなんてこともザラです。ここで生活していれば1回くらいは恋人が出来そうになるチャンスはあるでしょうね。

    学校の地下のダンスルーム(今もあるかわかりませんが)で毎晩パーティーしている人もいたし、酔った勢いでどれだけ多くの生徒とキスできるか試している人もいました。別にいいんですが、本当に遊びに来ている人の多さを感じます。

    個人的には隣の部屋が恋愛沙汰でモメたりしているのを見ていたので面倒だな、という印象はありましたが、とにかく色んな国籍の人との出会いが欲しいならいいのかも。真剣か遊びかは別として……。

     まとめ
    Good = 出会いが期待できる?
    Bad = うるさい、めんどい

    これからフォルケホイスコーレ留学をしたい方へ

    IPCに独断と偏見で1から5までの数値をつけるとしたらこうなります。

    立地=4(コペンハーゲン近い)
    内観=4(綺麗)
    知名度=5(ホイスコーレに興味ある日本人には知られてる)
    教師の質=4(フレンドリー)
    授業の質=3(ピンキリ)
    生徒の目的意識=2(遊びに来てる人が多い)
    校内の雰囲気=3(仲良い人ができればGood)
    専門性=1(ほぼない)
    デンマーク感=1(ほぼない)
    英語上達度=4(必然的に使う)
    校内イベント=3(興味深いものから無駄なものまで)
    総合おすすめ度=3

    あれ、思ったより当たり障りのない結果になってしまった。

    最後に滞在期間ですね。私はIPCは3か月で十分だと感じました。希望すれば半年以上滞在することも可能ですし、もしかしたら見えてないものが見えてくるかもしれませんが、私なら他の学校に転入するでしょう。

    私にとっては別にホイスコーレが初めての海外生活ではなかったので、IPCの特徴(国際交流や日本人の多さなど)に魅力を感じることはなかったのですが、これを良しとするか悪しとするかは自分次第です。

    一部では授業の質が低いと言われていますが、これはどの科目を選択するかによりますね。たしかに初級英語やダンスや映画の授業なら、そこまで頭は使いませんし集まってくる生徒もそれなりです。逆にプロフェッショナル英語やジャーナリズム、議論中心の授業なら結構アカデミックですので、勉強したい人はそういう授業を選択すればいいかと!

    ただひとつ言えるのは、IPCは海外に慣れていない人向けですね。日本人に人気なのも納得です。私はホイスコーレに留学してよかったと心から思いますが、同時にもっとローカルな学校を選んでいたら…… という後悔もあります。

    なので、これからギャップイヤーを取ってホイスコーレ留学を考えている方は、最初の数か月だけはIPCで英語力をつけたり海外生活に慣れたりしてもいいですが、あとは他のホイスコーレを体験してみることをおすすめします。

    フォルケホイスコーレの情報を集めるのに、IFASのサイトは他のホイスコーレ体験談やさまざまな情報が載っていますので、これからホイスコーレに留学したい方は参考にするといいかもしれません。

    ではまた~