デンマークのクリスマスの伝統とは?食べ物から1日の過ごし方まで解説します

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ローカルな旅と南デンマークを愛する北欧ツアーコーディネーター。毎日をちょっと特別に。

年の瀬が近づいてきました。街はイルミネーションで彩られ、だんだんとクリスマスの雰囲気が出てきましたね。

さて、日本だとちょっと景色のいい場所で恋人とデートしたりディナーを食べたりするイメージの強いクリスマスですが、私は高校、大学でデンマークに留学した際に体験した「家族でのんびり過ごす」デンマーク流のクリスマスが忘れられずにいます。

毎年何かあるわけでもないのに楽しみにしてしまうクリスマス。今回は、ほっと心があたたまるような北欧デンマークのクリスマス文化を紹介していきたいと思います。

デンマーク流クリスマスの伝統って?

Jul(ユール)と呼ばれるデンマークのクリスマスは、秋頃からじわじわ始まります。デンマークの暗くて長い冬を照らす一大イベントとして、人々の楽しみになっているのです。

デンマークのクリスマスの特徴をざっと書き出してみました。

  • 11月後半からクリスマスマーケットが街に出はじめる
  • もみの木を購入し、家で飾り付けをする
  • ハート型のオーナメントでの飾り付けが定番!
  • 12月からは毎日小さなプレゼントの入ったカレンダー(Julekalender)をめくる
  • クリスマス限定の切手をつけたクリスマスカードを送りあう(参考:Christmas Seal Web shop LYSTIG
  • 友達や親戚と集まってクリスマスランチ(Julefrokost)をする

そして、会う人会う人に「God jul!(よいクリスマスを)」と声をかけあいながら24日のクリスマス本番を迎えます。

ちなみに、私のホストファミリーは本物のもみの木を手に入れるために森に行き、そこにいた森の男みたいな風貌の人から購入していました。飾り付けには本物のキャンドルを使う家庭も多いです(なぜ燃えない……?)

北欧の妖精ニッセ(Jule Nisse)

ニッセ

デンマークの家には、妖精「ニッセ」が住んでいるという言い伝えがあります。主に赤い帽子をかぶり、クリスマスにはサンタさんのお手伝いをしているそうな。

ニッセは家の守り神のような存在だと思われがちなのですが、人間がちゃんと面倒をみないと機嫌をそこねていたずらするという気難しい一面もあります。ホストマザーが言うには、ニッセの大好物である甘く煮込んだミルクがゆを出しておけばいたずらされないとか……?

同じ妖精をノルウェーでもニッセ、スウェーデンではトムテと呼ぶそうです。

日本とここが違う!プレゼント文化

デンマークでは、クリスマス当日までに欲しい物をまとめたウィッシュリストを作って家族と共有します。私のステイした家庭では冷蔵庫に貼ってましたので、サプライズも何もないですね(汗)

そしてクリスマス当日にはそれぞれの家族からもらったプレゼントを開けるのですが、プレゼントが気に入らなかったりサイズが合わなかったりしたら返品・交換OK。「交換可」のシールがついた商品をお店に持っていけば替えてもらえます。

せっかくもらったものなのに…… と悪い気はしますが、周りもお店の人も当たり前のようにしているので、ここは文化として割り切るのがいいでしょう。

それとは別に、私は12月1日から24日まで大きな靴下を部屋のドアノブにかけておくように言われ、朝のぞくと毎日小さなプレゼント(チョコや髪飾りなど)が届いているというハッピーな体験ができました。

このように毎日プレゼントをもらえる家庭もありますし、毎週日曜のアドベントの日のみプレゼントを贈る家庭もあるそうです。

クリスマスの食といえば~ディナー編~

クリスマスディナーのメインは肉料理です。豚肉または鶏肉にたっぷりとブラウンソースをかけて、付け合わせの野菜と一緒にいただくのがデンマーク流。すべて一皿に盛り付けます。

クリスマスディナー

個人的にはめちゃくちゃ美味しいと思っているのですが、まあ高カロリーなので食べすぎると太りますねぇ。

フレスケスタイ(flæskesteg)

豚肉のメイン料理。皮付きの豚肉の表面をカリカリに焼き、薄切りにしたものです。

アネスタイ(andesteg)

鶏肉(ガチョウ肉)のメイン料理。通常フレスケスタイとどちらかが出されます。アネスタイの場合は切ったリンゴとプルーンを詰めてからオーブンで焼きます。

赤キャベツ(rødkål)

付け合わせの野菜。絶妙な酸っぱさで肉とソースの重みを中和してくれています。

カラメルポテト(brunede kartofler)

通常のじゃがいもとは別に、カラメルで炒めたポテトも添えます。2種類のじゃがいもを付け合わせにしておくわけですね。

クリスマスの食といえば~スイーツ編~

エーブルスキワÆbleskiver)

見た目は甘くないたこ焼きといったらわかりやすいでしょうか。粉砂糖、またはベリー系のジャムをつけていただきます。

バターミルクがゆ(Risengød)

砂糖やシナモンをかけたやさしい味のミルクがゆ。ニッセの大好物ですね。

リースアラマン(Risalamande)

チェリーソースでいただく冷たいライスプティングです。一番クリスマスらしいデザートといえばこれ。なかには1粒だけアーモンドがはいっており、引き当てた人はプレゼントがもらえるという慣習があります。

▼料理やデザートに関しては過去記事にも書いてます!写真もあるのでイメージしやすいかも。
サンドイッチだけじゃない!本当に美味しいデンマークの伝統料理まとめ

ホットワイン・グロッグ(Gløgg)

エーブルスキワと共にクリスマス前によく飲まれるのが、スパイスのきいたホットワインであるグロッグです。体があたたまるので、寒空のなかのクリスマスマーケットでも見かけることは多いでしょう。

クリスマスマーケットで大賑わい(Julemarked)

クリスマスマーケット

デンマークでは、ドイツほど規模は大きくないものの各地でクリスマスマーケットが開かれています。11月後半ごろからクリスマス当日まで、首都のコペンハーゲンはもちろん、私が留学していた南デンマークの小さな街でも開かれていました。

ホットワインやアーモンド、ドイツのソーセージなどさまざまなものを売っている冬の風物詩です。子供はもちろん、大人まで楽しめるのがいいですね。

デンマークのクリスマス当日の過ごし方

クリスマスの時期のメインイベントは12月24日の夜!イブですね。メリークリスマスはデンマーク語で「グレーダリユール!(Glædelig Jul)」といいます。

私の実体験をもとに、クリスマス当日の定番の過ごし方を見ていきましょう。

朝:家族でミルクがゆを食べる。

昼:特になにもなし。お店も閉まっているし、家でのんびりする。

夕方:キリスト教圏らしく、教会のクリスマス礼拝にいく。いくつかクリスマスソングを歌い、帰宅。

夜:ホームメイドの定番クリスマスディナーを食べながら乾杯。当日のデザートにはリースアラマン(ライスプティング)を食べます。

食後は、クリスマスツリーを囲んで手をつなぎ、大人も子供も歌いながらグルグルまわる。その後に家のなかも手をつなぎながらまわる。意外とテンポが速く、激しいです。おじいちゃんおばあちゃんにも容赦なし。

▼参考動画

そして、やっとクリスマスツリーの下にあるプレゼントをオープン。大人も子供も、みんな家族のひとりひとりからプレゼントをもらえます(プレゼント用意が大変でした)

そのあと大人たちは飲み直したり、夜遅くまで喋り倒したりして1日が終わります。

とにかく食べて、飲んで、家でのんびりして…… ていう感じですね。遠く離れて暮らす家族一同が集まる日でもあります。

 まとめ

いかがでしたでしょうか。冒頭でも書きましたが、私はこのデンマークのクリスマスが忘れられないため、日本でもクリスマスオーナメントを家に飾ったりお菓子を作ったりして北欧っぽさを演出しています。

子供から大人まで楽しめるクリスマス。家でのんびりするのもアリではないですか。

最後に、デンマークの伝統的なクリスマスソングを2曲おいておきます。雰囲気だけでも味わえますように。それではみなさま、よいクリスマスを。God jul~^^

▼Dejlig er Jorden

▼Dejlig er den himmel blå

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