「オールジェンダートイレ」は異質?犯罪を増やす?北欧の事例を紹介します

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ローカルな旅と南デンマークを愛する北欧ツアーコーディネーター。毎日をちょっと特別に。

    興味深い記事を見つけました。

    現代ビジネスの「オールジェンダートイレ」とは本当に異質な存在なのか?です。

    オールジェンダートイレ … 性別に関係なく入れるトイレですね。男女共用、ジェンダーフリーのトイレともいいます。

    渋谷のMEGAドン・キホーテにAll genderという表記のトイレが設置されたことで話題になっていました。

    このトイレについて先に考えを述べると、私はもっと普及してもいいのにと思います。

    性的マイノリティ以外へのメリットがある

    社会全体に対するLGBTQ・性的少数者の割合については、「約7.6%」という数字よりも、「左利きや血液型AB型の割合とだいたい同じ」という説明がイメージしやすいだろう。

    彼らの中には、「男か、女か」という単純な二択を迫られることに、精神的苦痛を感じる人たちがいる。

    (中略)誰もがみんな同じトイレを使うようになれば、他人から見た容姿外見が男女どちらっぽく見えるかとか、あるいは目に見えない心の中がどちらに近いかということは、いちいち問題にされない。

    「自分を男だと思っていないのに男性用トイレを使わなければならない」「女性用トイレを使うのは嫌だが男性用に入ることも許されない」といったことに(毎日催す生理現象のたびに!)思い悩み煩わされることもなくなる。

    オールジェンダートイレを設置するのは「性的マイノリティに配慮する」ということ。

    ですが、これ普通に急いでる時に女子トイレが混んでて入れないとかの問題も解決すると思うんですよ。

    ようは家のトイレと同じってことですよね。

    2つ並んだ男女別の個室のうち「LADIES」が塞がっていて「GENTLEMEN」が空いていると、「なんで私がこっちに入っちゃいけないんだ……!」とキレそうにもなる。

    こっそり使ってしまおうか、でも見つかって騒がれると面倒だ、ああ、目の前にトイレが存在しているのに、それを使う権利が与えられていないとは、何と前時代的で、不平等なことか……。

    ほんと、これに尽きます。

    それにしても、「オールジェンダー」と「LGBT」を混同してる人が多い。

    大手メディアが「LGBT用トイレ」って書いちゃった記事でも紹介されていたけれど、違いがなかなか認識されてないものなんだなぁ。

    LGBT=レズビアン・ゲイ・バイ・トランスジェンダーだけど、トイレ利用の対象者は全員ですから。

    それにLGBTだけのためのトイレって限定されてたとしたら逆に入りづらいやろが!
    そんなん入ったら(いまだに性的マイノリティが根付いていない社会では)コソコソされるのは当たり前でしょう。

    オールジェンダートイレが普通な環境

    私が留学していたデンマークの高校では、トイレはすべて男女共用でした。
    特にそれで不便を感じることはなかったです。

    なぜなら、個室が充実してたから。

    具体的に言うと、トイレの分厚い扉の中にさらに分厚い扉で区切られた個室があり、広々としています。
    すべて多目的トイレのような感じですね。

    そんなトイレが無数にあるので、まず音姫はいらないし長居しても恥ずかしくもなんともない。

    高校留学中は特に何の疑問も持たず使っていましたが、今考えたらいろんな人への理解をあらわしていたのかな……。
    他にもノルウェー、スウェーデンの高校生に聞いたらやっぱり男女共有でした。

    オールジェンダートイレが当たり前に設置されている環境なら、少なくともトイレに行く時に毎回自分が思っている性と身体の性別のギャップに苦しむこともないのでしょうね。

    ちなみに、今年デンマークに行ったついでに久しぶりに母校に立ち寄ってみたら、トイレにコンドームの自動販売機ができてました。
    「性病対策だよ」みたいな説明文つき。

    それだけでもカルチャーショックですが、男子トイレや女子トイレを区別せず売られているのは、双方の責任だということですかね。

    日本だと色々と物議をかもしそうだけど、この考えはいいと思うなぁ。

    オールジェンダートイレは日本で普及するのか

    私はもっとこのタイプのトイレが増えればいいと思っていますが、すべてのトイレがオールジェンダー用になる必要はないと思っています。

    アメリカだと州をあげて男女別のトイレを廃止しようとしてるところもあるようですが、全部変えるとそれは「男女共用が嫌だ」という反対意見をねじ伏せていることになる。

    反対派の意見をTwitterで集めてみました。

    • 単純に汚く使われるのが嫌だ
    • 犯罪が起こりそう
    • 個室を盗撮されるかも
    • ナプキンをあさられる
    • 化粧直しができない

    主に女性ですね……。

    男性からしてみても、そんな汚物見たくねーよ!ってなりそう。

    トイレから異性が出てきたら嫌悪感を感じる人がいるだろうし、もうそれは生理的なものなので変えられない。

    日本では一応、事務所などでは男女のトイレの区別が義務づけられていますしね。
    労働安全衛生法628条

    だから、私は1つの場所にオールジェンダートイレ、男女別のトイレを両方設置することを推します。
    冒頭で出てきたドン・キホーテと一緒ですね。

    デンマークの民主主義を教えるホイスコーレで学んだアイディアです。

    ▼参考

    国境を越えて民主主義を学ぶフォルケホイスコーレ、Krogerup Hojskole訪問レポ

    2017.06.21

    というか、日本でもすでに昔からの小さな飲食店や、飛行機などでは男女わかれてませんよね。
    個人的なことを言うと公園の公共トイレがわかれていなかったら危険を感じますが、室内ならアリ。

    今はドン・キホーテの”All Gender”表記のトイレが話題になるくらいですが、もっと増えたら、オールジェンダートイレが存在する社会が当たり前になっていくと思います。

    いろいろと考える良いきっかけになりました。

    ではまた~